【HTML入門】 HTMLとは
HTML (Hyper Text Markup Language) は、主に文書に意味をもたせるための、Webページ用の言語です。
例えば、どれがタイトルで、どれが記事本文で、どれが引用で、というふうに、文章に意味をつけるために利用します。
しばしばプログラミング言語として挙げられますが、正確にはマークアップ言語です。HTMLは文書の構造を表すもので、プログラムの動作を表すものではありません。
意味づけの例
HTMLは文書の構造を表すものです。例えば、次のような文章に対して意味を付けてみます。
2021年12月1日 今年も残り1ヶ月! 年末が近づいてきました. 今年は様々なイベントが有りましたが ・・・ ・・・
というものに意味を付けてみると、例えばこのようになります。
<日付>2021年12月1日</日付> <タイトル>今年も残り1ヶ月!</タイトル> <本文> 年末が近づいてきました. 今年は様々なイベントが有りましたが ・・・ ・・・ </本文>
このように、日付はどれで、記事のタイトルはどれで、本文はどの部分かというのを定義できました。
意味によっては、クリックすると別のページに移動するリンクになったり、文字入力部分になったりなど、様々な形に変化します。
この<...>
を用いた書き方は後の章で説明します。
よくある間違いとして、HTMLで見た目を付けるというものがあります。 (style属性や同タグ内は例外)
例えば、<b>...</b>
は強調などを表すタグです。太字にするためのタグではありません。
なぜ意味を正確に付ける必要があるか
実際には人が見るときにタグは見えないので、そういったことは考えなくてよいのでは? と思うかもしれません。しかし、検索エンジンはそれらを認識し、タイトルは何で、重要な言葉はなにかなどを用いて検索に反映されます。
また、視覚障碍者向けに音声で読み上げる機能(スクリーンリーダー)では、タグを把握し、それに応じて読み上げられます。
つまり、人が認識するためではなく、コンピュータに認識させるためであるということです。
似たようなのいっぱい種類ない?
HTML以外に、XMLやXHTMLといったものも聞いたことがあるかもしれません。似ていますが、それらには明確な違いがあります。
- HTML
- 主にWebサイト上で表示するのに利用するマークアップ言語
- HTML5が主流
- XML
- 主にデータのやり取りに利用する、拡張性に優れたマークアップ言語
- 厳密な文法
- 自分用のタグを自由に作成できる
- 現在はjsonに取って代わられた
- XHTML
- HTMLの記述方法に対し、XMLの厳密な記述方法を適用したもの。昔利用されていた程度
- XMLと同様、自分用のタグを作成できる
- すでに廃れた
昔はXMLがデータのやり取りに使われていましたが、現在はjsonに取って代わられたため、HTMLだけ習得すれば問題ありません。XHTMLもほぼ使われていません。
まとめ
HTMLは、Webページの文書に意味を付けるためのものです。見た目を付けるためのものではありません!
次は簡単なHTMLを書いて、実際にブラウザに表示させてみましょう
