【Laravel】 bladeの基礎的な書き方
Viewでは、値に応じて表示するかしないかをif文で決定したり、foreachで情報を列挙するなどが可能です。
foreachやifなど、実際にどんな種類の構文が使えるかは公式ドキュメントがわかりやすく、情報も多いです。
https://readouble.com/laravel/8.x/ja/blade.html
この記事では、よく使うものを書いていきます。
目次
コントローラから渡した値の表示
コントローラから渡した値は、{{ $var }}
のようにして表示できます。
public function index () { $hoge = 100; $fuga = "abc"; return view('index', [ 'hoge' => $hoge, 'fuga' => $fuga, ]); }
<p>{{ $hoge }}</p> <p>{{ $fuga }}</p>
HTMLをそのまま表示したい場合
{{ }}
を使用したデータの表示では、セキュリティの都合 (XSS防止) で自動的にHTMLがエスケープされます。 (裏でhtmlspecialchars
が実行される)
<div> {{ $sampleHtml }} </div>
<div> <p><span style="color: red;">赤色の文字</span></p> </div>
もしHTMLをそのまま表示したい場合、{!! !!}
で囲みます。
<div> {!! $sampleHtml !!} </div>
<div> <p><span style="color: red;">赤色の文字</span></p> </div>
ディレクティブ
ディレクティブとは、Viewの中で利用できる構文です。例えばループや条件分岐などを行うことができます。
配列、連想配列の列挙 (foreach)
bladeを用いたテンプレートでは、foreach
やif
などを利用できます。配列を列挙する場合はforeach
を利用します。
bladeを用いたテンプレートはすでに利用しています。view内にある.blade.php
となっているファイルはbladeを利用して表示されます。
<div> <!-- @foreach ($ary as $v) でも良い --> @foreach ($ary as $k => $v) <p>配列のキー: {{ $k }}</p> <p>配列の値: {{ $v }}</p> @endforeach @foreach ($ary2 as $k => $v) @for ($i = 0; $i < 5; $i++) <p>多重ループ</p> @endfor @endforeach </div>
ループの中断をしたい場合、@break
を書きます。動作は普通のbreak;
と同じです。
@foreach ($ary as $k => $v) @if ($v == 10) <!-- このループから抜ける --> @break @endif @endforeach @foreach ($ary as $k => $v) <!-- 省略した書き方 --> @break($v == 10) @endforeach
@continue
も同様の書き方ができます。
また、foreachする際にデータが空の配列だった場合の表示を切り分けたい場合、@forelse
と@empty
を使用することで、ifを使わずに楽に切り分けることができます。
<div> @forelse ($ary as $k => $v) <p>配列のキー: {{ $k }}</p> <p>配列の値: {{ $v }}</p> @empty <p>データがありません</p> @endforelse </div>
特定回数のループ (for)
特定の個数だけループしたい場合は、普通のfor
を使用します。
<div> @for ($i = 0; $i < 5; $i++) <p>{{ $i }}</p> @endfor </div>
条件分岐 (if)
PHPと同じ感覚でifディレクティブを書くことができます。
<div> @if ($hoge == 3) <p>hogeは3</p> @elseif (count($ary) == 3) <p>aryの要素数は3</p> @else <p>それ以外</p> @endif </div>
Javascriptフレームワークと競合しないようにする
よくあるパターンとして、Javascriptのフレームワークで値を表示する際に{{ varname }}
のように書きます。しかし、これはbladeの構文と重複します。そのため、そのまま書いてしまうと変数がないなどでエラーとなります。
そこで、その構文をそのまま置いておくための目印として、@
を波括弧の前に付与します。
<p>Vueで表示する値: @{{ hoge }}</p>
ディレクティブをエスケープする場合、@@if
のように書きます。
@if ($a = 10) <p>bladeが処理するif</p> @endif <!-- bladeが処理しないif --> <!-- blade処理後は@が1つ消えて @if(a = 10) になる --> @@if (a = 10) ...
@を省略したい場合
bladeの構文を使用しない区画があり、vueやreactのJavascriptで処理するだけの場合、いちいち@{{ ... }}
や@@if
のように@
を追加する必要はありません。
@verbatim
ディレクティブを使用することでその範囲を明示できます。
<div> <!-- ここはbladeの構文が使える --> <p>{{ $hoge }}</p> @foreach (...) <p>...</p> @endforeach <!-- ここはbladeの構文の処理をしない --> @verbatim <!-- @{{ hoge }} としなくてもフレームワークの書き方をそのまま行える --> <p>vueの値 {{ hoge }}</p> @endvervatim </div>
コメント
{{-- コメント --}}
のように書きます。HTMLのコメントと異なるのは、bladeのコメントはHTMLのソースに含まれないという点です。
{{-- ↓ 記事タイトル --}} <h1>title</h1>
まとめ
特に@foreach
と@if
の使用頻度は高いです。他にもログイン中かどうかを見る@auth @endauth
、@guest @endguest
、開発環境によって表示を切り分ける@production
など、様々なディレクティブがあります。使用頻度は少なくとも知っておくと開発で冗長なコードを書かずに済むので、追々把握しておきましょう。
